カナダのジャーナリスト。ネーション、ガーディアン、ニューヨーク・タイムズなどさまざまな媒体で記事を発表。主著『ブランドなんか、いらない――搾取で巨大化する大企業の非情』、『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』は世界的ベストセラーとなった。2004年にはドキュメンタリー映画『ザ・テイク(“The Take”)』を制作し、相次ぐ工場閉鎖のなかで、工場の自主管理闘争に立ち上がったアルゼンチンの労働者たちの姿を描いた。
イングランド ランカシャー州ブラックバーン出身。オックスフォード大学で英文学を専攻し、その後ブリストルとロンドンで映画制作を学ぶ。テレビ界で多くのドラマやドキュメンタリーを手がけ、1995年『バタフライ・キス』で長編映画デビュー。以後、多様なジャンルの作品で高い評価を受ける。パキスタンの難民の少年を描いた 『イン・ディス・ワールド』 で2003年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。アルカイダのメンバーと間違われ、グアンタナモ米軍基地に送られたパキスタン系イギリス人の青年達に起こった出来事を映画化した『グアンタナモ、僕達が見た真実』で、2006年ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞。最新作は、『いとしきエブリデイ』(日本公開2013年)。
マイケル・ウィンターボトム監督の『9 Songs ナイン・ソングス』(04)で編集を手がけ、『グアンタナモ、僕達が見た真実』(06)で共同監督を務める。主な作品に、“Sex & Drug & Rock & Roll”(2010) 、“Spike Island”(2012)があるほか、イギリスの人気ロック・バンド、コールドプレイのミュージック・ビデオを数多く手がけている。
『ウェルカム・トゥ・サラエボ』 Welcome to Sarajevo(1997)
『24アワー・パーティ・ピープル』 24 Hour Party People (2002)
『イン・ディス・ワールド』 In This World(2002)
『CODE46』 Code 46 (2003)
『9 Songs ナイン・ソングス』 9 Songs(2004)
『グアンタナモ、僕達が見た真実』 The Road to Guantanamo (2006)
*マット・ホワイトクロスとの共同監督
『マイティ・ハート/愛と絆』 The Might Heart (2007)
『キラー・インサイド・ミー』 The Killer Inside Me(2010)
『トリシュナ』 Trishna(2011)
『いとしきエブリデイ』 Everyday(2012)